INTA 旧会員インタビュー
マーク凡例:■はINTA◆は柚木さん。 ■(INTA) 柚木さん こんにちは。お忙しい中、お時間頂き、ありがとうございます。 早速ですが、プロフィールをお聞かせいただけますか。 ◆(柚木さん)岡山市に生まれ、両親離婚のため、5歳よりおば夫婦に育てられました。 10歳の時に父が身体障害者になったので、おば夫婦の隣で中2より同居しました。どうも他人に育てられることが嫌でしたので、高校は行かず仕事をしました。 ■どんなお仕事をなさっていたのですか? きっと、どんな経験もサロン経営に役立ったに違いないと思 います。 ◆中学卒業後はスーパーの店員です。その後はお弁当屋さん、ガソリンスタンドのバイトをしていました そして19歳の時からにホステスをしました。全部接客業ですが、全てにおいて言葉使い、挨拶、 人(お客様)からお金をもらうことに対する姿勢を学びました。一番の影響は水商売ですね。 「もてなす」「夢を与える」という点では究極と思います。クラブでしたのでノルマや美意識、 ちょっとした心遣いなどに対してすごく影響されていると思います。 よくあるパターンで可愛くない子供で、仕事して夜中遊んで朝家に帰ってまた仕事に・・・の毎日でそれなりに楽しく過ごしまた、本当によくあるパターンで今の主人と同棲をしその後妊娠。産む気はなかったのですが、産もうということになり出産(17歳) 今では宝物の娘です。 その後は食べるために子育てをしつつ、バイトをしていました。色んなことがあり、実 は、今の主人とは19歳で一度離婚し4年後に、じっくり話した上、もう一度結婚しました。その間は水商売とバイトの掛け持ち+父の介護でした。今振り返ると、若さで突っ走った時代でした。再婚と同時に水商売はやめ、1年ほどはバイト手伝いみたいなことをしてエステの仕事へ入りました。 その後、個人サロンでオープンから手がけ、2001年に独立。Noahのオープンです。 ■サロンのお仕事をなさったキッカケは何だったのでしょう? ◆中学卒業時には美容師になりたかったのですが、お金がかかるといわれ断念しました。ただ、美容の世界にはあきらめきれず、エステの道を考えていた時たまたま、知り合いの方から誘われてエステの世界に入りました。 ■エステの世界に入る、ということは具体的にいうと、どういうことでしたか。 たとえば、エステサロンに雇われたのか、どこかにお勉強に行かれたでしょうか。 そもそも基本的なことを知らないのです恐縮ですが(^^;)、エステというのは資格制度などありますか? ◆私がこの世界に入ったのは10年前でまだまだスクールは少なくて個人サロンへ勤務しました。いわゆる叩き上げエステティシャンです。私より年上の先生は、こういった方が多いです。もちろん技術は必死で覚えましたよ。理論はやはり自己努力ですね。 ◆日本ではエステティシャンは民間資格です。資格はなくても営業はできます。 もちろん、高度な国際資格もありますよ。 世界共通のライセンスであるインターナショナル・ライセンス(国際資格)を取得するためには、まず、日本のライセンスを取得する必要があります。その後、規定の勤務年数に達したら試験資格が与えられます。 インターナショナルスクールには通えば、1年間で国際資格試験を受けられる制度もあります。 私の場合は現場からのトライでしたが、9年ほど前に通信講座を受講し、日本のライセンスを取得しました。 ■そうでしたか。インターナショナルライセンスを取るための勤務年数は、何年くらいなのですか? サロンからの推薦状のようなものも必要になりますか? ◆私の取得した資格は日本エステティシャン協会の正会員になり、その後5年の勤務年数を要します。もちろんサロンにいた証明書が必要となります。 ■その後、独立されるまでに、どんな方法でアロマの知識やスキルを身に付けられたのですか? ◆アロマに関しては最初は勤務先のサロンで使っていたので、その辺の書籍をまず読んで知識をつけました。 そして、お客様や家族などにさせてもらいつつ、身に付けました。 独立する前に肩書きとして通信講座を受けましたが、私には実践が合うようでした。 ■さて、実際にアロマなどは、どういう使い方をしていらっしゃるかお聞かせいただけますか。 興味があるところです。 ◆そうですね、 まず、リラクゼーションとして・・アロマのトリートメント(背中・脚・腕・全身・顔)などです。 そして、効果目的としては、・・痩身・肩こり、ムクミ、アトピーの緩和・ニキビの鎮静・足裏の殺菌などに使います。マッサージにアロマは使っていますが、基本は、お客様の肌や心の状態に合わせてなので、時々パックに混ぜたりします。E-conceptionの「ペイン・リリーフ」と「サーキュレーション」は重宝していますよ。 ■ありがとうございます。お役にたっているとうれしいです。(^^;)。 その時のお客様の状態に合わせて、アロマも臨機応変にご利用、ということですね。 ところで、よろしければお店のメニューをご紹介いただけますか? 全体のなかで、アロマがどういう位置づけにあるのかが分かりますので。 ◆判りやすいと思いますので、ちょっと列記しますね。 ◆おかげさまで。特にアロマでは、効果目的でもリラクゼーションでも良い香りでストレスが飛んでいるようです。 あと、背中のトリートメントには「ペイン・リリーフ」が大好評ですよ。心も落ち着けてくれるので仕事帰りにされる方も多いです。 ■仕事帰りにサロンで疲れを取ると、体調回復も早そうですね。 アロマを取り入れる場合は、成分や香りなど、特に配慮されていることがあればお聞かせ頂けますか。 ◆やはり、お肌にトラブルがある方への使用が多いので、まず刺激の弱いものを使うこと。そして、香りはフェイスの場合には特に、独特の香りのものは使わないようにします。鼻の下に直接オイルが塗布されてしまうので、ウッとならないよう、配慮しています。 また、ボディの場合は特に精神状態や身体的疲労状態の有無によって、香りや成分を変えてケアに入ってます。 お客様の体に触れた時の感じで、これが良いかなと思って決めています。ご本人にも確認の上、決定します。 ■触れると、その時身体が必要としているものがお判りになるのですね。お客様も柚木さんのトリートメントには信頼を置いていらっしゃると思います。 お客様層はどんな感じでしょうか?お仕事帰りに方も多そうですが。 エステと聞くと、ある程度経済的に余裕がないと利用しないのではないかというイメー ジもありますが、どうでしょう。最近はもっと気軽に利用される方も増えているのでしょうか? ◆そうですね、当サロンは比較的若いと思います。20〜60歳代までで多いのは、30〜50歳代の方です。 主に、独身・兼業主婦の方が多いです。比率は80%くらいでしょうか。。 経済的に余裕がないと、というのはバブル時代のことで、今ではエステも安くなっているんです。 日本も豊かになってきましたので、心の豊かさを求めて来られる方が多いと思います。最近では、エステに行かれてる方は増えています。 ■誰でもが行きやすくなってきているのですね。心身のためにいいことでしょうね。 気軽に「エステ」と言いますが、エステとアロマトリートメントの違いって実はどういう点なのでしょうか? ◆「エステ=悩みの改善」、つまり「このお肌に有効のものは?」というのがポイントです。 機器も使用しますが、アロマより即効性もありダイレクトに肌改善ができます。 例えば、シミとリフティングであれば、シミにはプロビタミンC、そしてリフティングには経絡式のヘッドマッサージやパックでのケアをする、という具合です。 一方、「アロマ=リラクゼーション+ソフトな美容効果」でしょうか。 アロマは主にボディへのトリートメントで肩こり、足のむくみやストレスへの働きかけが多く、美容的には乾燥肌やアトピーの方などに使うことが多いです。機器は使わず、手技のみです。 続きは 【第2回:柚木さんの夢、信条、子育てと家族のこと】へ 感想、ご意見などメール info@inta-j.org にてお気軽にお聞かせ下さい。 また、INTA会員さんで対談ご希望の方、大歓迎です。 ★→会員インタビュー・インデックスに戻る
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